【食レポ】ゲンゴロウはどんな味?
上海小吃で新たに取り扱いを開始したゲンゴロウについて、昆虫料理研究会所属で昆虫食サイト「むしくい」管理人の小池さん、昆虫料理研究会の古参会員 葉山さん、そして女子プロボクサーでサバイバルが趣味の緑川愛さんに味のコメントをいただきました。(前回記事:【食レポ】タランチュラはどんな味?)

龍蝨【ゲンゴロウ】 ¥2,000
小池
食べてみると、「バリッ…バリッ…!」ととても軽快ないい音が。思っていたほどの硬さではない。
典型的な昆虫のエビに近い風味が最初に口に広がり、中身の肉を噛みしめると、どことなく淡白な白身魚に近い旨味を感じる。水中を活発に動き回るハンターらしいさっぱりと引き締まった感じの味わい。羽さえとってしまえば外殻もバリバリとせんべいの如くおいしく食べることができる。今まで何度かゲンゴロウを食べる機会があったけれども、それらは酸化しているのか苦味があったり、殻があまりに硬く食べるのが大変だった。こんなに美味いゲンゴロウは初かも。鮮度と調理法が良いからかも知れない。
葉山
ゲンゴロウについて。まるごと食べることができるがよく噛まないといけない。キシキシとした歯ごたえがあり、エビのような味わいだが淡白でくせがなかった。虫だと思って食べるとなんの引っ掛かりもなくて拍子抜けする。アルゴキ(アルゼンチンモリゴキブリ)に近いがそれよりもさらにクセがない。後味には調理の際の薬味、ネギやニンニク、ほかスパイス類の味が際立ち、それがまたここちよい。お酒に合い、何匹でも食べたくなる。
緑川
ゲンゴロウは見た目の印象から、とても固くて臭みやエグ味があるのではないかと想像していましたが、川エビの唐揚げのような味で、食感もカリカリと歯ごたえがあって美味しかったです^_^
味付けもニンニクとスパイスが効いていて、ビールのお供にもピッタリだと思います。

左から、緑川さん、小池さん、葉山さん