新入荷の虫料理を昆虫料理研究家・内山昭一さんに試食していただきました

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上海小吃に新しい虫料理が4種類入荷しました。この度、『楽しい昆虫料理』、『昆虫食入門』等の著作のある昆虫料理研究家の内山昭一さんに試食をお願いし、各料理にコメントを頂きました。

 

◆知了【セミ】¥2,000

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高温で揚げられていて皮も気にならない。香辛料も効いていてとてもよい。セミのうまみがよくわかり、冷めても固くならない。昆虫料理研究会のイベントでもセミはとても人気がある食材。

 

◆蚂蚱【バッタ】¥2,000

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味付けはセミと同じだが、草原の香りが漂う。高温でサッと揚げているためか、足が気にならずサクサクとそのまま食べられる。とにかく揚げ方がうまい。たっぷりの油を使っているからだろう。このバッタは、トノサマバッタの一種と思われる。

 

◆蜘蛛【くも】¥2,500

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足が筋肉質、赤身の旨味がありサクサクと美味しい。腹はカニミソっぽいが、それよりクセがある。一般ウケしないがクセになりそうな味である。胸のほうがさっぱりしていてクセがない。一匹で三種類の味が楽しめてお勧め。このクモは、オオツチグモの一種(別称タランチュラ)であろう。

 

◆蜈蚣【ムカデ】¥2,500

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オオムカデの一種だろう。頭は問題ないが、身の部分はかなり苦い。舌がヒリヒリする感じまである。この大きさのムカデが店舗で食べられるのは貴重ではないか。

 

◆総括

昆虫食初心者へのおすすめは、セミ>バッタ>クモ>ムカデの順番。まず、セミの幼虫を食べて、昆虫の美味しさに目覚めていただきたい。玄人向けに一番のおすすめはクモ。部位ごとに異なる味が楽しめるため、変化があってよい。それ以外は、ムカデ>セミ>バッタの順番。恐れず試してみてはどうだろう。

 

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内山昭一(うちやま しょういち)
1950年長野県生まれ。昆虫料理研究家。幼少より昆虫食に親しみ、99年より本格的に研究活動に入る。どうすれば昆虫はよりおいしく食べられるのか、味や食感、栄養をはじめ、あらゆる角度から食材としての可能性を追究。著書に、その成果をまとめた『楽しい昆虫料理』(ビジネス社)、『昆虫食入門』(平凡社新書)ほか。昆虫食彩館(昆虫料理研究会ホームページ)http://insectcuisine.jp/

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